脱毛原理

教えて!脱毛のこと

ちょっと難しいですが、そもそも光脱毛ってどういう原理で脱毛されていくの?というお話。
分かりにくい方は、直接施術中に私に聞いていただいてもOK!

フラッシュ脱毛とは?

1984年以前はでは「毛嚢の底に毛母細胞があって、毛の芽は毛母細胞から発生していて、毛は毛乳頭から栄養を受けて成長する」説が有力でした。
しかし1984年に稲葉先生という医師が日経サイエンスで新たな一説を発表。
「皮脂腺開口部のすぐ下にあるバルジ領域と呼ばれる峡部毛鞘こそが毛の発生の源である」という一説でした。

ハンドピース先端から照射されるフラッシュ(赤い光)は、毛を導火線として毛に含まれるメラニン(黒い色素)に吸収されます。吸収された光は熱に変換され、その熱により毛乳頭や毛母細胞、またバルジ領域のたんぱく質を凝固させる脱毛方法です。

毛の仕組み

毛幹・・・お肌の表面から 出ている箇所。普段毛として見えている部分。

毛根・・・皮膚の中の見えない箇所。毛幹の延長いSた箇所で構造上同じ。

毛球・・・毛根の最下部。球状に膨らんでいるので毛球と呼ばれる。

毛乳頭・・・毛根の底のくぼみ。毛乳頭には神経や毛細血管が集中しており毛の成長に必要な栄養素を取り入れています。

毛母細胞・・・毛乳頭の上の箇所。毛乳頭からもらった栄養を元に毛母細胞が分裂することで毛が成長。

毛包・・・毛根全体を取り巻く組織。上部毛包・中部毛包・下部毛包の3つに分かれる。

毛孔・・・毛が皮膚の表面に出てくる箇所。普段「毛穴」と呼んでる箇所のこと。

毛周期

体毛、髪の毛は一定の寿命で自然に脱落して新しい毛に生え変わっています。
このサイクルを毛周期といいます。

毛周期は大きく分けて
毛髪が伸びる「成長期」
伸びが止まる「退行期」
抜け落ちる「休止期」
の3つの段階に分けることができます。
この周期を繰り返して体毛は成長したり脱毛したり生え変わるのです。

脱毛はこの毛周期の仕組みを利用しています。
エステサロンで行う光脱毛(フラッシュ脱毛)は、表面に出ている毛、成長期の毛に対してダメージを与えます。
→次に生えてくる毛はダメージを受けて細くなります。
→これを繰り返すことによって毛は目立たなくなったり、生えてこなくなったりするのです。

成長期・・・成長期に入ると残った毛乳頭の上部の毛母細胞が細胞分裂してどんどん増えて上に行き、角化が進んで毛(毛髪)となります。この細胞分裂を繰り返して成長する時期を成長期といいます。
※体の部位によって違う。ヒゲなどはこれが長い!
※脱毛経験のない人は、今見えている毛は全体の10%ほど!

退行期・・・細胞分裂を停止して毛包が収縮を起こします。毛幹は上へ押し上げられます。毛包は毛周期によってかなり形状が変動します。
※抜けかかっている時期

休止期・・・毛包は下から浮き上がり栄養を取り入れるこちができなくなるので成長が止まります。毛は簡単に抜け落ちる状態。休止期の後は毛母細胞が分裂し新しい毛の準備が始まります。
※抜けてしまう時期

毛根の一番下の部分にあるのが毛母細胞や毛乳頭で、光を吸収するメラニン色素(メラノサイト)もこの部分にたくさんあります。このメラニン色素が光に反応してピリッとした痛みを感じることがあります。
毛の成長期に、IPLなど光を照射すると、毛母細胞と毛乳頭など毛根を包んでいる毛包全体に熱を与えることができます。
☛この熱によって毛母細胞や毛乳頭がタンパク質変性を起こし、ダメージを受けた毛根は脱毛後1.2週間すると自然に抜け落ちます。
退行期の抜けかけの毛や、休止期の毛には反応しません。
数週間後には新しい毛の細胞が成長し始めますが以前の毛より細い毛となって成長します。

最適な脱毛ペース

お客様一人一人、そして箇所ごとにも毛周期・毛の質・毛の濃さが違います。
お一人お一人、あなたに合った最適な脱毛スケジュールを組んで、時間も料金も無駄なく最適な脱毛をお手伝いしています。
めやすとしては、
最初はだいたい月1ペース。5.6回目くらいからは毛が細くなってくるので、~1か月半、~2か月とサイクルを延ばしていき、計12~15回で完了(2年)という感じです。

ヒゲ脱毛に関しましては、他の部位に比べて成長期の毛が多く、2週間に1回のペースが望ましいです。(完全に完了させようと思ったら、20~30回・2週間毎の周期で1年半)
※施術後2.3週間してからぽろぽろとヒゲが自然とマスクに落ちているのを実感されているお客様が多いです。